夢の子午線


1、
「いつか観た夢の続き」は非常に曖昧な感覚だ。
「いつか観た夢の続きの夢」を観ている可能性だってあるのだから。

2、
今、起きているのかいないのか判らない夢は恐ろしい。
今、死んでも良いのかいけないのか判らなくなるから。

3、
私が夢を形造るように、
夢が私を形造ることもあるのかもしれない。

4、
黒い高架道路の上に、たくさんの白や黄色、赤の光が渋滞していました。
私は無理をして、なんとか光の間を潜り抜けることが出来ました。
すると、道の脇に、黒い階段が下へ、下へと続いているのを見つけました。
私は、そのまま降りてみようと思いました――。

5、
赤や青、緑色したランプ。
夢の中で光る、ややくすんだその光は、
見ていると何故か泣き出したくなるような感覚に襲われる。
そして、フラフラと引き寄せられる。
それが、古ぼけた小さな電車に付いていればなおのこと。

6、
悪夢をコントロールすることは難しい。
恐怖は勝手に動き回り、そして勝手に増殖していくものだから。

7、
歩ける夢と歩けない夢がある。
走れる夢と走れない夢がある。
しゃべれる夢としゃべれない夢がある。

8、
映像のない夢。
視覚の欠如した夢はあるのだろうか?
夢の中で観る映像。
果たしてそれは視ることと同じことなのだろうか?

9、
昨日観た悪夢を他人に見せてやりたい。
果たして同じ結果を辿るのかどうか、見てみたい。

10、
夢だと判る夢を見る時、
夢から覚める夢を観る可能性は大いにある。

11、
夢で聴く音はいつもどこか懐かしく思える。
たとえ、それがどんなに恐ろしい音だとしても。

12、
夢はいつも、向こう側からやってくる。

13、
夢にも時間はあると思う。
ただ、それを把握することは難しい。
夢の標準時計は、どこですか?


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